『大阪府立高校 来年春から入学願書の性別欄を廃止』のニュースについて感じたこと (ysy#28)
荻上チキ Session-22でニュースを知りました
荻上チキさんの密かなファンである僕は彼のラジオ番組(19日)で、このニュースを知りました。
www.tbsradio.jpTHE SANKEI NEWSでも取り上げられています。
www.sankei.com
このニュースについて荻上さんはこのようにコメントされています。
「大阪府は入学願書の性別欄廃止へということなんですけども…
確かに入試には必要ないですよね。だからなくて良いと思います。
だからほかの受験も同じようにすれば良いんじゃないですかね。
…そうすれば女性だけ減点しようとか、そうしたことだってなくなるわけですし…
以上でいいと思います(笑)」
この後、学校でのジェンダー問題についてトークを進めていきます。
昔は生徒に対し隠れたカリキュラムがあって、男はより男らしく、女はより女らしく育てるべきとの考え方があったと話す荻上さん。
最初「へ?」と思ったけども聞いていて納得。
荻上さんはいつも色んな視点で物事を見てらしゃっるのか、はっ!とさせられることが多々あります。
性別の記載って必要ですか?彼女の場合…
僕はMtF(MtF:男性から女性へ性別移行を望む人)の友人がいるので、どうしてももっと踏み込んだ考え方をしてしまいます。
彼女は一度、エビを食べて彼女自身気が付いていなかった甲殻類アレルギーによってアナフィラキシーショックを起こします。
症状としては全身に酷い蕁麻疹のような発疹が現れ、視界が狭まり息苦しさを感じる…というものです。
最初は誰も彼女がアナフィラキシーショックを起こしているだなんて想像もせず、車で病院に行こうという話しになりました。
しかし彼女はそれを強く拒否します。
なぜだかよく分からなかったのですが、病院の受付で気づきました。
病院の受付で保険証を出すと怪訝な表情で
「あの、すみません。ご本人の保険証をお出しいただけますか?」
と言われました。
あ、これが嫌だったのか…
と、そこでやっと察することができました。
この頃はまだ、性転換をしていても性別の変更は許されていなかった時代ですからね。
デリカシーに掛ける対応でした。
MtFやFtMのトランスジェンダーの方の中には、性転換手術を望まずに、ホルモン療法のみで生きていきたいと考える方もいるようですが、法律上戸籍の性別を変えるには原則性転換手術が必要です。
※性別を変更するための条件は下記のとおりです
家庭裁判所は,性同一性障害者であって,次の1から6までの要件のいずれにも該当する者について,性別の取扱いの変更の審判をすることができます。
- 二人以上の医師により,性同一性障害であることが診断されていること
- 20歳以上であること
- 現に婚姻をしていないこと
- 現に未成年の子がいないこと
- 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること
- 他の性別の性器の部分に近似する外観を備えていること
※ 性同一性障害者とは,法により「生物学的には性別が明らかであるにもかかわらず,心理的にはそれとは別の性別であるとの持続的な確信を持ち,かつ,自己を身体的及び社会的に他の性別に適合させようとする意思を有する者」とされています。
http://www.courts.go.jp/saiban/syurui_kazi/kazi_06_23/index.html より
まるで 「法的に性別を変更したければ、手術をしなさい」と言っているようで、僕にはちょっと理解できません。
どんな生殖器をしているのか?という理由だけで、性別を決めてそれに沿った生き方をしないといけないというのはナンセンスなのでは?と僕は考えています。
免許証や保険証、その他身分証に至るまで、性別の記載って必要でしょうか?
病院で治療を受けるのに性別って関係ありますか?
治療上必要だったとしても、初診の際の問診表への記入で問題はクリアできます。
運転免許書などに至っては、まったく性別の記載って必要ないのでは?と考えてしまいます。
性別の記載って必要ですか?オーストラリアでは…
下記はオーストラリアで16年間過ごされた、教師をされているゲイの方のカミングアウト動画です。
彼の話によるとオーストラリアでは…
- 職場などで彼女(彼氏)いるの?とは聞かない。「付き合っている人いるの?」という聞き方をする。
- 履歴書に年齢も顔写真も記入しない。その人の経歴を気にする。
- 同性愛者の生徒も隠すことなく学校で暮らしている。
という状況らしいです。
履歴書に顔写真を載せることで人種なども分かってしまうので、余計な先入観を感じずに選考するための工夫のようですね。
オーストラリア並みにいきなりココまで意識しろ!!
とは言わないですが、もっとマイノリティの人も生きやすい社会になることを心から願います。
最初はマジョリティの人にとっては「めんどくささ」を感じる場面もあるでしょうが、マイノリティの人がとても生きづらい状況なのであれば、少しぐらい理解してくれても良いんじゃないかなぁ~と最近感じます。
マイノリティの人たちの問題には、個人的に凄く興味があります。
また何か見つけたら発信していきますね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。