“うつ”で“ゲイ”なysyの【備忘録】

“うつ”で“ゲイ”なysyの【備忘録】

大阪に住む『ゲイ』で『うつ』いろいろマイノリティーな男(35歳)の備忘録

映画を観て思い出した!僕のパワハラ体験『ちょっと今から仕事やめてくる』 (ysy#55)

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はじめに

コンにちは!よしや(ysy)です!!

去年公開された映画『ちょっと今から仕事やめてくる』をDVDで鑑賞しました。

youtu.be

www.choi-yame.jp

本当はもっと早く観たかったのですが、彼氏と映画の趣味が合わないこともあって…(…と彼氏のせいにしたりするw)

やっとDVDが旧作になった今、観ることができました。

 

今回は『ちょっと今から仕事やめてくる』を観た感想と、観て思い出した過去の自分のエピソードを交えて、綴りたいと思います!

僕が受けたパワハラ適応障害

主人公青山が受けるパワハラ

主人公の青山隆工藤阿須加さん)ブラック企業で働くサラリーマン。
営業成績が上がらず、いつも部長の山下吉田鋼太郎さん)に怒鳴られている…という設定。


なかなかのパワハラっぷりで「こんな会社、イマドキあります?」という感じは否めませんが、あるのかもなーっと言う感じです。

 

青山と山下の主従関係というか、パワハラ関係をみていて、昔ちょっとした営業のような仕事をやっていた時期のことを思い出しました。

青山の体験が思い出させた僕の昔の職

具体的にどういう仕事か…
ご説明するのが、なかなか難しいのですが、簡単に言ってしまえば、大型家電量販店などに出向き、来店したお客様からスマートフォンやネット回線の契約を取る…という仕事です。

 

どっかの会社が請け負った仕事を、さらに僕の所属していた会社が請け負って…
という感じでのお仕事なのですが…


正直、派遣と同じような仕組みになっていました。
(なかなか複雑で説明が難しいですが…)

 

なので、ある日は携帯大手D社S社のユニフォームを着ていたり、別のある日は通信事業大手N社のユニフォームを着ていたりしました。

僕が受けた罵詈雑言なパワハラ

一番キツかったのは、携帯電話大手D社の売り場でネット回線の契約を行う…というものでした。

 

売り場での振る舞い方が細かく全て決められています。
誤って少しでもそれに反すると行動をしてしまうと、無視をされたり、インカム(無線にイヤホンマイクが付いたようなもの)「お前殺すぞ」「いっぺん死んでこい」「脳みそ詰まってんのか?」などの罵詈雑言が…

 

罵詈雑言言った後に必ず…

これパワハラちゃうからな!

と言うのですが…

 

周囲のスタッフは、だいたい全員

いや、完全パワハラっすよw

と心の中で思っていたようです。

 

罵詈雑言の嵐…。

それでも目の前に接客中のお客様がいるので、出来る限りの満面の笑みで接客をしなければならない!

…というカオスな状況に、かなりストレスを感じました。

たぶん、僕のことを『経験不足で使えないコマ』ぐらいにしか思っていなかったでしょうね。

 

罵詈雑言を言う現場の上長にしてみたら…

使えないスタッフ送ってきやがって!

という感じだったのでしょう。

 

こちらとしては

まだ働きだして間もないのにそんなこと言われても…

という感じでした…。

 

本当に辛かったなぁ…。

新しい現場

しばらくして、運よくD社の売り場を離れることになりました

次は通信会社大手N社のお仕事をすることに。

 

この仕事は家電量販店に家電を買いに来たお客様に積極的に突撃!!
声を掛けて、アンケートという体(てい)で使っているスマートフォンやネット回線を聞き出し、高いプランなどに入っていたりされた場合…

料金の見直しをしませんか?

と言い、自分のところの商品を売り込めば成績になる…というものでした。

 

『予算』という名の実質的チーム全体のノルマがあり、誰が貢献できていないか成績の書かれたプリントが配布されたりします。

 

なかなかシビアな世界ですね…。

 

1年目でしたが、離職率の高い業種であるためか何なのか…
成績は平均的なものだったと記憶しています。

ポンコツと呼ばれていましたw

それでもやはりベテランスタッフと比べると、圧倒的にトークの引き出しや商品知識に劣る部分があり、とある現場でタヌキ上司(仮名)

おい、ポンコツ

と呼ばれていました。

 

大阪のコテコテな地域の店舗だったので、冗談半分の『ご愛敬』として受け止めていました。

 

正直、今考えたらただのパワハラだったのですが、その当時はそれをパワハラだと受け止めたくなかったというか何というか…

 

自分なりに、かなり前向きに捉えるよう努力していました。

私生活での問題も重なり適応障害

さっき述べてような点や、自分が所属しているチーム以外の人たちとのいざこざなどもちょこちょこあり、なかなかストレスでした。

 

中には僕が取りかけていた契約を横取りする先輩もいたりして…
そういう人に限って、一見良い人そうに見えるので人間不信になります。

 

その頃は、今とは別のパートナー(元彼)と同棲生活をしていました。
彼とは社内恋愛で結ばれましたが、同棲約1カ月で彼の金銭問題が発覚し、不穏な流れに…

 

社内恋愛ということもあって(社内でも一部オープンにしていました)一旦こじれると半端なくしんどかったです。

 

仕事に加えプライベートでの悩みも抱え込んでしまい、最終的にその職場を病気で退職しました。

 

適応障害という名の病気です。

適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。

 また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。

ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善します。

厚生労働省 - https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_adjustment.html より

 

僕が退職したことを連絡ミスで聞かされていなかったタヌキ上司が、退職して出勤しなかった最初の朝、僕の携帯に電話をくれました。

 

なんで来ないんだ?
体調でも悪いんかいな?

 

そう聞くタヌキ上司さんにカクカクシカジカお伝えすると…

ふーん…お前らみたいに、ただ雇われている身分のもんはえぇよなー。
しんどい言うたら簡単に辞めれんねんから。
ちょっと優ししたったらスグこれや。
もうちょっとは見込みのある奴かと思ったけど、やっぱりお前ポンコツやわ。

 

と、ものすごく落ち着いた口調で淡々と…
でも間を開けずにまくしたてます。

 

僕はタヌキ上司さんが、少なからず僕のことを思って厳しいことを言ってくれているのかな?

…と超前向きに考えていたのですが、どうやら違ったのかもしれません。

 

結局、僕があの仕事をしていた1年間は何だったんだろう?
そんなことを考えてしまいました。

 

今となってはとっとと辞めて正解だったと思っています。
(とても僕には向いているとは言えない環境だったので…)

適応障害、いつの間にか克服(?)

その仕事を辞めて、一旦倉庫作業のアルバイトをして食いつなぎました。

すると大して薬も処方されていなかったのに、みるみる内に元気に!

まぁ、その後介護に転職して、激しく鬱転するのですが…。

やっぱ環境ってデカいですね(^^)

映画を観た感想(一部ネタバレ)

ストーリーについて

映画を観て思い出した、トラウマ体験。
僕の場合、暴力は振るわれなかったし、「死のう」と思わなかったけど…

 

真面目であればあるほど、そう思ってしまうのは納得できるなぁ。

 

原作を全く観ずに鑑賞しました。

前半は青山が会社を辞めるまでの経緯を描いており、
後半はヤマモトの正体が何ものなのか?を描いていましたね。

 

青山が会社を辞めるまでのお話しは、青山の家族の温かさ…
彼を大切に思っている気持ちに思わず涙してしまいました…

 

あとは敏腕営業ウーマンの五十嵐(黒木華さん)…
最初っから怪しいと思ってましたが、彼女には彼女の辛い立場があったんですね…

 

その事情を察して、五十嵐を許す青山の心の広さ…
彼も彼女も決して悪い人ではないし、もしかしたら上司の山上もそんなに普段悪い人ではないのかも…

 

日本の社会風土のしんどさが描かれているような気がしました。


後半のヤマモトが何者なのか?
描かれるシーンは、原作を知らない僕には鳥肌ものでした…

ヤマモトの気持ちを考えると涙が止まりませんでした。


それでも元気に、前へ前へ…

闇に飲み込まれずに生きるヤマモトの姿に感銘を受けました!!

 

僕もヤマモトみたいな人物になりたい…

そんな風にも思いましたね。

 

あ、ところであのクライマックス…

原作を読んだ人的には不満がある感じのようですが…

 

原作を知りませんが、たしかにちょっとうーん…という感じでした。

無理やりハッピーエンドで終わらせた感が否めないw

 

でも嫌いじゃないですね!
個人的にはあの終わり方!

 

冒頭にも出てきたバヌアツの風景…
気になってググってしまったのですが、本当に素敵な場所!

 

あそこで青山が元気に暮らしていると想像すると…

まいっか

って感じに思えてきてしまいますw

キャスティングについて

最初、福士蒼汰さんが関西弁を話す役…

という点にひっかかってしまいました。

 

僕は関西人で生活の中でも、テレビのお笑い番組の中でも、ネイティブな関西弁に慣れ親しみすぎております…。

 

なので標準語圏の方の頑張って話す『関西弁』はくすぐったいというか恥ずかしいというか…

正直まともに聞けないんですよね…

 

たぶん彼氏もそれを危惧してた感はあるかも知れません…(知らんけどw)

 

って、標準語圏の人にどう説明したら分かってもらえるのか難しいですが…
とにかく関西人のほとんどが『エセ関西弁』にとても“敏感”です。

 

ところが福士さんの関西弁…
そんなにひどくなかったです。

 

やっぱネイティブではないな感が出ていましたが、映画の設定上元々関東に住んでて、関西に移住した…という経緯もあるし、全然OKかなと個人的には思いました!!

とにかく結構上手でびっくりしました。

 

 あと黒木華さんの演技…
青山に物凄く恐ろしい表情で「消えろ…ばか」というシーンがあるのですが鳥肌ものでした。


良き女性の先輩像から一転してあの表情…。
素晴らしく説得力のあるものでした。

 

 それと小池栄子さん吉田鋼太郎さん“安定感”…w


小池さんって昔グラビアアイドルでバラエティ色の強いタレントのイメージでしたが…

いつの間にか邦画に欠かせない女優さんになった気がします!!

 

キャスティングも魅力的な映画でした!!

まとめ

まぁ、とにかく面白い映画でした!

『ちょっと今から仕事やめてくる』

 

恐らくレンタルショップで借りてもすでに『旧作』
まだご覧になってない方は是非!!


最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
それでは、また!!

 

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