“うつ”で“ゲイ”なysyの【備忘録】

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大阪に住む『ゲイ』で『うつ』いろいろマイノリティーな男(35歳)の備忘録

吸血鬼に噛まれると同性愛者に…!?映画『バイバイ、ヴァンプ!』  (ysy#84)

はじめに

コンにちは!今日も楽しい映画が観たい!!
どうも、よしやです。

 

昨日はゲイが登場する映画で、最近僕が心動かされた作品『his』について書きました。

ysy91878124.hatenablog.com

今回は、最近公開されたゲイが登場する映画の中で、良くない形で注目を集めている作品について書きたいと思います。

タイムラインを埋め尽くす#バイバイヴァンプ

『his』の公開から少し経つと、今度は『バイバイ、ヴァンプ!』という映画作品が僕のTwitterのタイムラインを埋め尽くしました。

 

そんなに酷い映画なのか?

 気になって予告を見てみました。
(同性愛者を侮蔑していると感じられるシーンがありますので、閲覧にはご注意ください。)

 

僕は実際の映画を観ていませんが、予告を見る限りだと…

 

ある日町に吸血鬼が現れて、その吸血鬼に噛まれると同性愛者になってしまい、性的に奔放になり所構わず性的な行為を行うようになってしまう…という内容のように思われます

実際に観た人の感想

 僕はアイドルには疎いので、あまり詳しくありませんが、この映画にはアイドルグループが出演しているようで、実際の映画を観た異性愛と思われるヲタクの方が、ブログにこんな記事を書いています。

 

yoco.hatenablog.com

ちなみに、記事の中にはこんな内容が…

実際の映画を見てみると「快楽に弱く、ところ構わず性的な接触を求めだす」とか「相手は誰でも良い」とか「同性間の友情が成立しなくなる」とか、同性愛に対するありとあらゆる誤解を濃縮したような特性が同時に付与される描き方になっていました。


この描写からは「同性愛者は、同性であれば相手は誰でも良くてセックスのことばかり考えている」等という製作側のひどい思い込み、または差別意識を感じざるを得ないし、それは現実で今まさに当事者の方を取り巻く偏見でもあります。
ほかにも、恋愛対象が同性であることと異性装を好むことが同一視されていたり、同性愛者は本当の愛を知らないと受け取れるようなセリフがあったり、意識的だとしても無意識だとしてもあまりにも不勉強で映画のテーマに対して不誠実だと感じるシーンが多かったです。そして、この映画がコメディである、笑って良いものであるというパッケージに包んで公開されていることに、強い嫌悪感と危機感を感じました。

yocoshicaのブログ - バイバイ、ヴァンプ!観たよ、オタクの感想 より

 

同性愛者ではない、異性愛者の人までもがここまで察してくれる時代になったんだなぁ

と、この記事を読んで少し嬉しかったです。

 

制作側は「この作品に差別の意図はない」との旨、繰り返し仰ってます。


しかし、“吸血鬼に噛まれたら同性愛者になる!”という設定を仮に、同性愛者ではなく別の少数の属性に置き換えたらどうでしょうか?

あまり具体的には書きたくないですが…
やっぱりどう考えても、そもそもの設定が差別的ですね。

 

異性愛者の方までが嫌悪感を覚える可能性のある作品が、公開されたことは、とても悲しいことです。
きっとこの作品にはたくさんの大人が関わったはずなのに、誰かを傷つけてしまうかもしれない…ということに気付けなかったのも、とても残念です。

公開停止を求める高校生

 この映画を実際に観た、Xジェンダーの高校生が、ネット上で『バイバイ、ヴァンプ』の公開停止を求めて署名活動を始め、SNSなどで現在拡散され現在1万人以上の署名が集まっています。

www.change.org

 私は高校2年生です。当事者して生活する中、学校だけでなく様々な場所で差別や蔑視を受けた経験があります。差別の根底には、同性愛に対する間違った認識や、潜在意識が隠れていると思い、日々、この差別を無くすことは難しいと痛感しています。しかし、そんな中でも、近年日本を含め世界中で多様な性を認めようというムーブメントが起きている中、このような事態が起こっていることを非常に悲しく思います。

change.org - #nolgbtqphobia 同性愛蔑視表現を含む「バイバイ、ヴァンプ」の公開停止を求めます。 より

 この高校生は、匿名ではなく本名と顔をメディアに出して署名を集めています。

そして『バイバイ、ヴァンプ!』は大人たちが若い世代をターゲットにつくった作品です。

大人たちの作った作品がこんな形で若い世代に届いてしまうなんて…。
皮肉としか言いようがありません。

その他、この問題に関する記事のまとめ

www.huffingtonpost.jp

abema.tv

news.yahoo.co.jp

最後に

今回この映画がこのような形で注目を集めたことで、少数派の属性を持つ人たちの描かれ方やメディアなどでの取り上げられ方について、適切に配慮がされ、少しでも差別的な感覚や偏見が拡散されることが少なくなればなぁと思います。

 

何だか堅い感じの最後になりましたが…笑
今回はこんな感じで!

 

またできるだけ近いうちに更新したいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

 

それでは!!

 

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