吸血鬼に噛まれると同性愛者に…!?映画『バイバイ、ヴァンプ!』 (ysy#84)
はじめに
コンにちは!今日も楽しい映画が観たい!!
どうも、よしやです。
昨日はゲイが登場する映画で、最近僕が心動かされた作品『his』について書きました。
今回は、最近公開されたゲイが登場する映画の中で、良くない形で注目を集めている作品について書きたいと思います。
タイムラインを埋め尽くす#バイバイヴァンプ
『his』の公開から少し経つと、今度は『バイバイ、ヴァンプ!』という映画作品が僕のTwitterのタイムラインを埋め尽くしました。
#バイバイヴァンプ の何がそんなにいけないのか
— 神威🤡 (@Quarter1_4) February 15, 2020
・同性愛=感染するものとして描いてる
・ゲイやレズビアンが同性を見境なく性的な目で見ていると思われる表現をしている
・自由な恋愛という名の正義に同性愛が含まれていないような内容になっている
・劇中の異性愛者が全員同性愛=悪としてみ見ている
バイバイ、ヴァンプ観てきた。「愛の形は人それぞれで、それは他人の価値観で測られるべきものではない」の想いで創られたこの映画。中身は同性愛やその他差別偏見の塊で、それを吸血鬼や愛や家族とかで正当化しようとしている性根が腐った映画。どう観れば正しいのか教えてほしい。#バイバイヴァンプ
— ケンイチ (@ken149887547) February 15, 2020
映画 #バイバイヴァンプ には「協力」に茨城県と、撮影地の茨城県境町が掲載され、完成試写会には境町の橋本町長が登壇。茨城県はパートナーシップ制度もLGBT差別禁止条例もある。なのに同性愛差別的な映画に「協力」とは。行政まで誰も問題視せず公開に至ってしまったのかhttps://t.co/waf0vLs2KT
— 松岡宗嗣 (@ssimtok) February 15, 2020
#バイバイヴァンプ
— 石川大我 参議院議員 立憲🌈 (@ishikawataiga) February 17, 2020
を観た。この世にあるLGBT差別、偏見をすべて集めたような映画。ほんとうに酷い。公開4日目。これだけ声が挙がってるのに製作側から省みる様子がないのも気になる。私たちは、しっかり声を挙げないとダメだと思った。随時問題点を指摘していく予定。 https://t.co/B4TdmTq5yd
AbemaPrime、#バイバイヴァンプ の部分終了。
— シゲ (@monadpride) February 17, 2020
エグゼクティブプロデューサーの吉本氏、
差別ではない、切り取らず本編を見るべき
信念を持って作った、表現の自由、コメディ
見たくない人は見なければいい、気軽に楽しめる作品
周りの同性愛者たちは楽しんでいた…とテンプレを連発。 pic.twitter.com/48Ksu2CZuJ
そんなに酷い映画なのか?
気になって予告を見てみました。
(同性愛者を侮蔑していると感じられるシーンがありますので、閲覧にはご注意ください。)
僕は実際の映画を観ていませんが、予告を見る限りだと…
ある日町に吸血鬼が現れて、その吸血鬼に噛まれると同性愛者になってしまい、性的に奔放になり所構わず性的な行為を行うようになってしまう…という内容のように思われます
実際に観た人の感想
僕はアイドルには疎いので、あまり詳しくありませんが、この映画にはアイドルグループが出演しているようで、実際の映画を観た異性愛者と思われるヲタクの方が、ブログにこんな記事を書いています。
ちなみに、記事の中にはこんな内容が…
実際の映画を見てみると「快楽に弱く、ところ構わず性的な接触を求めだす」とか「相手は誰でも良い」とか「同性間の友情が成立しなくなる」とか、同性愛に対するありとあらゆる誤解を濃縮したような特性が同時に付与される描き方になっていました。
この描写からは「同性愛者は、同性であれば相手は誰でも良くてセックスのことばかり考えている」等という製作側のひどい思い込み、または差別意識を感じざるを得ないし、それは現実で今まさに当事者の方を取り巻く偏見でもあります。
ほかにも、恋愛対象が同性であることと異性装を好むことが同一視されていたり、同性愛者は本当の愛を知らないと受け取れるようなセリフがあったり、意識的だとしても無意識だとしてもあまりにも不勉強で映画のテーマに対して不誠実だと感じるシーンが多かったです。そして、この映画がコメディである、笑って良いものであるというパッケージに包んで公開されていることに、強い嫌悪感と危機感を感じました。yocoshicaのブログ - バイバイ、ヴァンプ!観たよ、オタクの感想 より
同性愛者ではない、異性愛者の人までもがここまで察してくれる時代になったんだなぁ
と、この記事を読んで少し嬉しかったです。
制作側は「この作品に差別の意図はない」との旨、繰り返し仰ってます。
しかし、“吸血鬼に噛まれたら同性愛者になる!”という設定を仮に、同性愛者ではなく別の少数の属性に置き換えたらどうでしょうか?
あまり具体的には書きたくないですが…
やっぱりどう考えても、そもそもの設定が差別的ですね。
異性愛者の方までが嫌悪感を覚える可能性のある作品が、公開されたことは、とても悲しいことです。
きっとこの作品にはたくさんの大人が関わったはずなのに、誰かを傷つけてしまうかもしれない…ということに気付けなかったのも、とても残念です。
公開停止を求める高校生
この映画を実際に観た、Xジェンダーの高校生が、ネット上で『バイバイ、ヴァンプ』の公開停止を求めて署名活動を始め、SNSなどで現在拡散され現在1万人以上の署名が集まっています。
私は高校2年生です。当事者して生活する中、学校だけでなく様々な場所で差別や蔑視を受けた経験があります。差別の根底には、同性愛に対する間違った認識や、潜在意識が隠れていると思い、日々、この差別を無くすことは難しいと痛感しています。しかし、そんな中でも、近年日本を含め世界中で多様な性を認めようというムーブメントが起きている中、このような事態が起こっていることを非常に悲しく思います。
change.org - #nolgbtqphobia 同性愛蔑視表現を含む「バイバイ、ヴァンプ」の公開停止を求めます。 より
この高校生は、匿名ではなく本名と顔をメディアに出して署名を集めています。
そして『バイバイ、ヴァンプ!』は大人たちが若い世代をターゲットにつくった作品です。
大人たちの作った作品がこんな形で若い世代に届いてしまうなんて…。
皮肉としか言いようがありません。
その他、この問題に関する記事のまとめ
最後に
今回この映画がこのような形で注目を集めたことで、少数派の属性を持つ人たちの描かれ方やメディアなどでの取り上げられ方について、適切に配慮がされ、少しでも差別的な感覚や偏見が拡散されることが少なくなればなぁと思います。
何だか堅い感じの最後になりましたが…笑
今回はこんな感じで!
またできるだけ近いうちに更新したいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
それでは!!