“うつ”で“ゲイ”なysyの【備忘録】

“うつ”で“ゲイ”なysyの【備忘録】

大阪に住む『ゲイ』で『うつ』いろいろマイノリティーな男(35歳)の備忘録

LGBTブームと映画『his』  (ysy#83)

はじめに

コンにちは!おもしろい映画が観たい!!

どうも、よしやです。

 

去年2019年は、稀に見るLGBTブーム到来で、ゲイにまつわるテレビドラマや映画などがたくさん公開されましたね。

代表的なドラマだと、やっぱりおっさんずラブきのう何食べた?でしょうか。

 

両方とも「主人公がゲイ」という共通点はありますが、ジャンルも雰囲気も異なるドラマ。

それぞれ興味深く楽しませてもらいました。

LGBTブーム

おっさんずラブ』の独特の世界観

おっさんずラブ

おっさんずラブはあえてジャンルを振り分けるとしたら、コメディになるのでしょうか?

主人公の春田が働く不動産会社の営業部を舞台に、そこで働く部長の黒澤と春田の後輩の牧との男性ばかりの三角関係を描いています。

 

男性ばかりのオフィスラブという、民放のドラマでは異色の設定で、なかなか実生活に置き換えて考えるには無理のある内容でしたが、どういうわけか割とすんなりと見れてしまいました。

 

取り巻きの脇役キャラたちも偏見なく彼らを受け入れ、まるで男性同士の恋愛が当たり前の社会かのような世界感。

 

未来の日本を見ているようで斬新だなぁと感じました。

きのう何食べた?』の妙にリアルな生活感

きのう何食べた?

一方きのう何食べた?は、普段ゲイとして生きている人の感情をうまい具合に映し出しているなぁと感じました。

 

もともと女性向けコミックが原作のこのドラマですが、料理上手で節約家のシロさんと、ちょっとずぼらなケンジのふたりの同棲生活を描いています。

 

シロさんは、実家の両親にカミングアウトをしています。

そんな両親はふたりのことを一生懸命理解しようとしますが、どこか見当はずれ。

そんな感じがとってもリアル。

ゲイを取り巻く2019年日本のリアルを描いているように感じました。

 

シロさんは老後のためにと、自炊をし食費を切り詰めて節約に努めますが、ケンジの浪費癖が原因で小競り合いが始まったりするシーンなどを見ると、妙な生活感を感じてしまいます。

 

まるで僕たちとは違う別のゲイカップルの生活をのぞき見するような感覚で、毎週楽しみに見ていました。

映画『his』を観ました

映画『his』

観ようと思ったキッカケ

 映画やドラマでゲイが取り上げられるようになった2019年も終わり、年が変わって2020年。

 

1月下旬ごろから僕のTwitterのタイムラインをにぎわせていたこの作品。

一体どんな作品か気になって、思わずYoutubeで予告を見てしまいました。

 主人公の迅が、同棲していた恋人 渚に別れを告げられてから数年後。

都会暮らしを捨て、田舎で生活をしていた迅のもとに、結婚してできた娘を連れて現れた渚。

渚は妻と親権を争って離婚調停中。

妻は勝手に連れて行かれたことに腹を立て、娘を取り返しに迅と渚のもとに現れるが…

 

といった感じのお話しです。

 

僕がこの予告を見て思い出したのは『チョコレートドーナツ』というアメリカの映画です。

bitters.co.jp

『チョコレートドーナツ』では、主人公のゲイカップルが、虐待を受けひどい環境下で育てられていた少年を引き取り、育てようとするが訴えられて裁判となり…

といった内容で、予告を見る限り少し内容が被っているように感じました。

 

これを言うと「えぇ~」というゲイの方もいるかもしれませんが、僕は『チョコレートドーナツ』という映画がどうも好きになれないのです…。

 

あまり言うとネタバレになってしまうので、控えますが…

 

すごく完成度の高い作品だとは思うのですが、結末が個人的にどうしても受け入れられないのです…。

 

なので、『his』の予告を見た際、『チョコレートドーナツ』がフラッシュバックしてきて、なんとなく見る気にはなれませんでした。

 

それでも僕のTwitterのタイムライン上を流れる、『his』絶賛のツイート。

 

これは劇場上映しているうちに一見の価値がある作品なのかもしれない。

そう思い、休みの日に重い腰を上げ大阪・ミナミの劇場まで足を伸ばしました。

観終わっての感想

 

あまり詳しく書き過ぎてしまうとネタバレになってしまいますので、感想は控えめに…。

 

まず結論から言って、劇場に足を運んで損はなかったなぁと思いました。

 

同性愛者を描いた映画って、必要以上にしんみりしているというか、深刻すぎて実際の自分や自分の周りの人たちとの温度差を感じてしまうものが多いです。

 

「偏見」「差別」などのテーマを描くため、そうなってしまうのでしょうが、同性愛者だからって、そこまで暗く、息を潜めて生活しているわけではありません。

 

『his』に登場する迅と渚はその辺の温度感が、リアルに描けていたように思います。

 

ゲイで幸せに生きている人もいるけど、こんなときしんどいよね?

という内容も全体的に散りばめられていて、共感してしまいました。

 

だからと言って、同性愛者の困りごとを中心に物語が描かれているわけではなく、普遍的な「家族」というテーマもきちんと描けていたように思います。

 

あと、これはケチをつけるわけではないのですが、渚には彼の自分勝手さに、かなりイライラさせられましたw

 

すごく自己中なのですが、本人に悪気はなく、そのことが迅をどれだけ傷つけているか?なかなか自覚してくれません。

 

悪意のない分タチが悪いというか、何というか…

でも渚のその無邪気なところに迅は惚れたんでしょうね。

 

…と、同性愛とか関係なく、ひとつの恋愛映画としても楽しめる作品です。

もし気になったら是非劇場まで足を伸ばしてみてください。

最後に

 

今回は映画『his』を中心に、同性愛をテーマに含んだ作品で僕が楽しめたものや心動かされたものについて書かせていただきました。

 

次回は、残念な形でSNS上で話題になっている映画作品について書いていきたいと思います。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

 

それでは、また!

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