松本人志さんの「死んだら負け」論について (ysy#25)
松本人志「死んだら負け」ご当地アイドル自殺での持論が波紋
10月14日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)では愛媛県が活動拠点のアイドルグループ「愛の葉Girls」メンバー・大本萌景さん(享年16)の自殺と遺族の起こした裁判について特集。そのなかでの、パーソナリティ・松本人志(55)の発言が波紋を呼んでいる。
3月に自ら命を絶った大本さんだが、遺族は所属事務所によるパワハラや苛酷な労働環境で精神的に追い詰められていたとして提訴。代表取締役を含めたスタッフらに総額9200万円の損害賠償を求めている。
このニュースとても痛ましかったですよね。
“事務所の圧力が自殺の原因では?”
とお昼の情報番組で報道していましたが、聞いていてとても悲しい気持ちになり、最後までこのニュースを見ることが、僕にはできませんでした。
なぜ16歳の、人生これから!という女の子が、こんなに悲しい結末を選んでしまったのか…。
彼女の気持ちを考えると胸が苦しくなります。
そして、彼女の報道をめぐり、ダウンタウンの松本人志さんの番組中での発言が波紋をよんでいるようですね。
ここ何日か情報番組やニュースをあまり見ていなかったのですが、Twitterで話題になっていたので知りました。
どんな話を松本さんがなさっていたのか?
興味があったので録画をチェックしました。
以下、書き起こしです。
自殺の話になった時に、原因を皆さん突き止めたがるじゃないですか?
親御さんもそうですし…でも、正直言って理由なんて、僕はひとつじゃないと思うんですよ。
いろんな複合的なことが重なって、許容範囲を越えちゃって…それこそ水がコップから溢れ出ちゃう(ようなもの)だと思うんですね。
「これが原因や」って言うのは、ないんですよ。ないからね、たぶん遺書もないんです。
だから、これ(原因)を突き止めるのは不可能で…
もちろん僕は事務所が悪くないとも言えないですし、良い(ということも言う)こともできないですけど…
でも我々こうやってこういう番組で、こういう自殺者が出て、こういうニュースをあつかう時に、なかなか亡くなった人を責めづらい、責めれないよね。
ついついかばってしまいがちなんやけど、僕はやっぱり『死んだら負けや』っていうことをもっとみんなが言わないと。
死んだらみんながかばってくれるっていうこの風潮がすごく嫌なんですよ。
10月14日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)より
かつて僕も死んでしまいたい…と思ったことがありますが、松本さんのこのコメント…
でも、正直言って理由なんて、僕はひとつじゃないと思うんですよ。
いろんな複合的なことが重なって、許容範囲を越えちゃって… それこそ水がコップから溢れ出ちゃう(ようなもの)だと思うんですね。
これはある程度、的を得ておれるんじゃないでしょうか?
同時にいろんな問題が障壁となり「八方塞がり」な状態となって「死ぬしかない」という極端な選択を選んでしまうという話はよく耳にしますし、自分自身もそういう状況にあったことがあるのでよく分かります。
だから、これ(原因)を突き止めるのは不可能で…
もちろん僕は事務所が悪くないとも言えないですし、良い(ということも言う)こともできないですけど…
そうですね。亡くなった方にお話を聞くことは不可能ですし、複合的に様々な理由があった可能性も否定はできません。
ただ、彼女が“死”を選ばないという、正常な判断ができない心理状態になってしまっていた原因は客観的に究明できると僕は思います。
もし過労状態だったのであれば、彼女が“死”を選らぶことになった、大きな要因になったことは間違いありません。
でも我々こうやってこういう番組で、こういう自殺者が出て、こういうニュースをあつかう時に、なかなか亡くなった人を責めづらい、責めれないよね。
ついついかばってしまいがちなんやけど、僕はやっぱり『死んだら負けや』っていうことをもっとみんなが言わないと。
死んだらみんながかばってくれるっていうこの風潮がすごく嫌なんですよ。
この部分については、人によって解釈に違いがあるように感じられます。
僕は松本さんが『「命を粗末にするんじゃない!」と責めれないじゃないか!』と言っている風に感じます。
僕は人の命について、どの命も生まれてきたことが「奇跡」だと感じています。
宗教じみているかもしれませんが、脈々と受け継がれてきたご先祖様があって、そして今私たちはここに存在しているわけです。
祖母でも曽祖父でも…誰かひとり欠けていたら、私たちは生まれてこなかったわけですから、やっぱり「奇跡」ですよね。
ただ、ほとんどの「死にたい」と考えている人は、何らかの精神疾患に罹っている可能性があるわけで…
「病によって死んだ」と解釈すれば、少し話しは変わってくるんじゃないでしょうか?
また、一番波紋をよんだ「死んだら負け」という言葉。
大変、強い言葉ですね。「負け」と言うことは誰かが「勝った」のか?
と勘ぐる人もいるようですが…
僕個人としては「死んだら大損だ!」と思います。
だってそうじゃないですか?
つらい思いをして、ただでさえ「損」をしているのに、この先まだ沢山楽しい経験ができたかも知れない可能性を不意にしてしまうなんて…
「死ぬ気になれば何でもできる!」と昔ひとに言われたことがあります。
たしかに死ぬのってかなりパワーの要ることですからね。
そのパワー、違う方向に使ってみよう!!ということでしょう。
でも僕が死にたいと思わなくなったのは
「ここで死んだら大赤字や!」
という言葉が頭に浮かんできたからです。
(打算的だからかな?w)
「そうだ!負けてたまるものか!」という気持ちになります。
果たして何に勝とうとしているのか?
たぶん、死にたいもう一人の自分でしょう。
松本さんが言いたかったのは、たぶん僕が今ここで書いたようなことだったんじゃないかな?
同じ関西人とし、勝手にそう感じました。